Jul 31,2014

二人の夢

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「ママ、あとでつくえのうえのメモちょうのいちばんうえのかみをめくってみてね」と言って
娘が保育園に出かけていきました。送り届けて仕事部屋に帰ってきて
言われた通りにメモ用紙の束の一枚目をめくると、そっと隠れていたように
娘の文字でメッセージがあらわれました。

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「みちるとままでい(っ)しょにパリにいこうね みちるより」。

そう、私と娘は最近、いつか二人で一緒にパリに行く計画を立てているのです。
本人としてはまったくの無意識だったのですが、私はよく
「あー、パリに行きたい。いいなー、パリ」とつぶやいているようで、
それを聞いた娘が「ママ、いっしょにいこう!」と誘ってくれました。
「そうね、みちるちゃんが中学生くらいのおねえちゃんになったら一緒に行くと楽しいかもね。
じゃあ、ママとみちるちゃんがパリの市場でお買い物したりケーキ食べたりして、
その間にパパはロンドンでレコード屋さんをまわってて、
あとからママとみちるちゃんがロンドンに行ってパパと会うっていうのはどう?」と提案すると
娘は目をキラキラ輝かせながら「うん!いいよ!じゃあパパにいってくる!」と
2階の夫のアトリエへと駆け上っていきました。
思いがけずロンドンのレコ屋めぐりの計画を持ち出された夫も「いいねぇ、それ」と大乗り気。

娘が中学生になるなんて7年も先のことで、しかもそんな多感な時期に
こんなふうに目をキラキラさせながらパリに一緒に行ってくれるのかしら、と思いつつ
どんなに先のことでも、家族が共通の夢をもって、
その夢にときどき思いをはせながら暮らすことってなんだかいいな、と思いました。
それをおしえてくれたのが、娘のこのメモだったのです。

昨年のハワイ旅行の後すぐ、今年も家族で海外に行こうと渡航先まで決めたのですが
その旅行用に貯めていたお金は、秋に出す本の制作費へと変わりました。
自分で決めたことで納得しているはずなのに、それでも無意識に
「あー、パリに行きたい」ってつぶやいている自分が、ちょっと可笑しい。
しかも決めていた渡航先は、パリでもロンドンでもなく別の国だったのです。
さて7年後、私と娘のパリ行きの夢は、果たされるのでしょうか?

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Author : Nao Ogawa