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Sep 29,2016

本をつくる女の子

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たてつづけに、たかどのほうこさん(→ BLOG )や長谷川町子さん(→ BLOG )の
展覧会へ行って刺激を受けたのか、誰からもなにも言われていないのに、
娘がごく自然に本をつくりはじめました。
タイトルは『母の一日』。

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昨日のブログに書いた、晴れた日曜日の忙しい庭仕事の様子を
絵と文で描写しています。
私と夫が草むしりで汗を流しているのをひとり縁側から眺めながら、
ひまつぶしに書いていたものなので
堂々たる表紙と書き出しのわりに、たった一見開きで中断しており
はたして今後も続きが書かれるのかどうか、あやしいところではありますが...

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でも展覧会で原画を見たり、創作の裏話を少し知ったことで
純粋に、本をつくることって面白そう、
そして、本をつくるひとってかっこいいな、と思ったようです。

最近は私がいま誰のどんな本を読んでいるのかを知りたがり、
感想を求めてきます。私はそのときどきで正直に
「すっごくオリジナルな文章で、もうさすがって感じ」とか
「あまりにもおもしろすぎて笑いがこみあげて困っちゃう」とか
「写真はきれいなのにちょっと文章がかたくて読みにくいの」とか
いいことも、そうでないことも、個人的感想としてさらっと言うのですが
先日、流浪堂に本をどっさりまとめて持っていったときに
その束に混じっている本で私が感想を言ったものについては
娘がそのまま店主の二見さんに伝えていて、ちょっとびっくりしました(笑)。

さらに、最近は私の文章に夫のイラストをつけてもらうために
原稿のプリントアウトを仕事机の上に置いていたら
娘がそれを読み、表現のかぶりを指摘するという一件も発生したばかり。
うーむ、今後は草稿といえどもしっかり気を引き締めて書かねば。

いま私が、なんだかしあわせだなと思うのは、
家族三人がリビングや寝室で、三人それぞれの本を読んでいる時間です。
そのうち一人が読んでいる途中で面白いところにうなりながら
ほかの二人にも簡単に説明して共有すると
「うわー、すごいね」「へぇー、おもしろいな」と反応があり、
また静かになって、それぞれ自分の本へと戻っていく。
こんなときは、あぁなんだか本っていいな、と思うのです。

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Author : Nao Ogawa