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Jun 26,2013

テーブルについて

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ブログ読者の方から、ダイニングテーブルについての記事を書いてほしいとリクエストをいただきました。
現在テーブルや椅子の買い替えを考えているので参考にしたい、とのこと。
そんなわけで今日は、そういえば詳しく書いたことがなかった我が家のテーブルの話。

このダイニングテーブルは、引っ越しに合わせて新しく買ったものです。
いろいろ見て回って比較検討した結果
PACIFIC FURNITURE SERVICEでセミオーダーで作ってもらうことにしました。
ベースとなっているモデルは、シェーカー家具をモチーフにしたという「MISSION TABLE」です。

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樹種はナラで、木目が滑らかな柾目("まさめ"と読みます。より木目が際立つのが"板目"で、
コスト高の柾目を指定するとオプション価格がつきました)。
サイズは1700×860×720mm。1800以上の大きなテーブルが欲しいと思っていましたが
10cm削ることで動線がぐっとスムースになるのと
隣りのカウンターもテーブルとして使えるので、このワイドにおさえて指定しました。
ゲストが来ても、スツールを足して6人くらいまでは対応してくれます。

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すごく便利なのが、ゲスト用のカトラリーを入れているこの引き出し!
対角にもう一つ付けてもらっていて、そちらにはメモやペン、はさみや爪切りなど
日々使うこまごまとした道具を収納しています。
引き出しの取っ手もオリジナルは木製だったのを、金具へと交換してもらいました。

PACIFIC FURNITURE SERVICEで家具をオーダーしたのは初めてでしたが
スタッフの方の対応が素晴らしくて感激した記憶があります。
オーダーのやりとりのときも、こちらの細かい質問や相談にていねいに答えてくださり、
言葉のすみずみにまで木や家具への愛情が感じられました。

また納品から1〜2ヶ月した頃、カトラリーを入れている方の引き出しが
つっかえるようになってしまったので電話をしたところ、
すぐに家具職人の男性が2名来て下さり(こんな郊外まで!)
縁側で作業をして、その日のうちに直してくれました。
陽あたりや湿気で木が動いたためにすべりが悪くなったのだろうとのことで
まだ引っ越したてで殺風景だった我が家と、縁側からの庭の眺めを見て
「こんな家で自分たちが作った家具を使ってもらえるのはうれしい」と
こちらもうれしくなるような言葉をかけていただきました。

我が家は椅子のデザインが1脚ずつ違うので、
テーブルにはそれらをまとめてあげてくれるようなニュートラルな存在感と
暮しの起点となるような、ドンと肝の据わった存在感を同時に求めていました。
その条件を満たしつつ、ディテールを好みに合わせてアレンジできて
しかもそれを作って売っている家具屋さんが
こうして信頼できる清々しい人たちだったことも
我が家がこのテーブルを毎日気持ちよく使えている大きな理由かもしれません。

家具でも洋服でも器でも食べ物でも、年令を重ねるにつれて
どんな人が作っているか、ということは大切な選択基準になってきています。
リクエストを下さった読者の方も、いい出会いがあるといいですね。

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Author : Nao Ogawa