写真家の横浪修さんのプライベートワークの集大成『1000 CHILDREN』。
今月末まで広尾のエモン・フォトギャラリーで開催中の写真展に行ってきました。
会場で買ったこの写真集は、厚みが3cmを超えていました。
4年以上の年月をかけて、3歳から5歳までのこどもを1000人撮りおろすという
プロジェクトとしての壮大さは写真展でも体感できましたが、
こうして本のかたちになることで訴えてくる力もあるように思います。
5年前に『100 CHILDREN』という作品を発表したあとで
なぜかすぐ1000人に向けて撮り始めていた、という横浪さん。
1000という数字は、京都の三十三間堂の千体千手観音立像からインスパイアされたそう。
全員同じ服を着て、全員同様に左肩に果物を乗せるポーズ、
そんなこどもが1000人並んでこちらを見ていると
集合体としてのパワーに圧倒されると同時に、
一人一人から声のない言葉が聞こえてくるような、不思議な荘厳さを感じます。
娘がこの撮影をしていただいたのは2012年2月4日、3歳4ヶ月の頃でした。
今見ると、もうはじけそうなほどパンパンぷくぷくで、
肩にはデコポンをのせていますが、その頬はまるで桃のよう。
娘の一瞬の時を撮っていただいた記念としての喜びはもちろんですが
忙しくても自分のプライベートワークをしっかり持って
そこに気が遠くなるほどのエネルギーを注ぐ横浪さんの姿勢にとても感銘を受けました。
表現者として生きていくってこういうことですね。素晴らしいです!
*写真展は5月30日までこちらで開催中です。→ EMON PHOTO GALLERY
*横浪さんのウェブサイトにも写真展と写真集の詳細が掲載されています。 ↓
http://www.yokonamiosamu.jp/1000children/
*写真集は上記ギャラリー、TSUTAYAなど大手書店、横浪さんのサイトでも販売するそうです。