実家の物置はゆるやかに時間が流れています。
祖父が愛用していたねじ式振り子時計は、今もいい音色を奏でます。
小学校に入って初めて自分の部屋についた照明もここではまだ現役。
中学生の頃、夢中になったWカセットデッキは、今なおラジオとして活躍中です。
物置の隅で傘立てになっていたゴミ箱も昔住んでいた家で使っていたもので、
屋根裏には愛読していたコロコロコミックがいつまでも保管されています。
僕にとって、物置は宝もの美術館。
引っ越すときや建て直すときも捨てずにいてくれた両親には本当に感謝をしています。
両親を見習って、娘のものはすべて保管しておこうと思いました。