いずれまた家をつくることがあったら、ぜひ"家事室"が欲しいのです。
そこにはミシンをセットした机があり
それとは別に、布の採寸や裁断やアイロンかけができる広いテーブルがあって
常に作業をやりかけの状態で置いておけます。
ウエストのゴムが伸びてしまった娘のズボンや、ボタンが取れた夫のシャツなど
針仕事を要する服は各自この部屋に持ち込んで
テーブルの横のカゴにでも入れておいてもらえれば
私はちょっと空いた時間にそれらの仕事を片付けていきます。
よく日の当たる窓辺にベンチを置き、側には
金継ぎの道具や靴磨きセット、シルバー磨きのクロスなどを
いつでもすぐに取り出せる機能的な道具箱があります。
ベンチは、金継ぎの途中のお皿を並べて乾燥させたり
座って靴やシルバーの手入れをするのにも便利。
生活しているかぎり家仕事には終わりはないのだから
こんな"家事のための部屋"を作るのは
すごく前向きな発想だと思うのですがどうでしょうか?
私の夢がこうして膨らんだきっかけは
『赤毛のアン』のグリーンゲイブルスの家に
縫いかけのキルトやミシンが置いてある
「裁縫室(ソーイングルーム)」という部屋があると知ってから。
食事のたびに道具を片付けなくてもいい
現実の時間軸とは切り離されたそんな部屋があったら
コマ切れソーイングや金継ぎ作業がもっとはかどるはず!