最近の週末夜の恒例となっているのが、夕食をのんびり食べながら
夫が録画しておいてくれた『ヨーロッパ路地裏紀行』という番組を見ること。
Aboutにも書いているように、週末に旅番組を見るのが大好きな私ですが
目下いちばんのお気に入りがBS朝日のこの番組です。

毎回1本の通りに焦点をあて、そこに暮らしていたり、店を構えていたりする人々の
それぞれの生活や家族や生い立ちまでを追いかけているのですが
じっくりと手間ひまをかけた丁寧な作りと
普通の人々がこれまでの人生で紡いできた深い物語にいつも感動します。

1回につき3組くらいの住人をフォーカスする中で
たいてい1組は、いい雰囲気の町の食堂やカフェを営む家族が混じっていて
見ていると「今すぐこの町のこの店に行ってこれを食べたい！」という気分になります。
そして私と夫が毎度同じポイントで絶賛しているのが、この番組のカメラワークの美しさ。
捉える人々の表情、料理、通りの風景、
すべてに一貫した距離感（ちょっとだけ引いて見つめている感じ）と
その場に流れる空気まで映すような静かで繊細な視点から、単なる外国の街レポートではなく、
通りを舞台にしたストーリーを撮るんだという姿勢が伝わってきます。

夕食を食べ終わって残りのワインをちびちびと飲みながらこの番組を見る
（娘はおとなしく床でパズルなんかしていてくれる）、そんな時間が最近の週末のお楽しみ。
ただ相当綿密な取材ゆえか、月2本ずつの放映で、あと2回は再放送です。
でも「あれ？これ見たよね！」と言いつつまた見ちゃったりするんですけどね、面白いから。