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Nov 16,2012

好きなヒロイン1

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先週末に続いて今日も映画の話。
今回は「好きなヒロイン」を切り口に1本選んでみました。
ラッセ・ハルストレム監督の1993年作品『ギルバート グレイプ』。

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主人公のギルバート役はジョニー・デップで、
私が大好きなのは、彼らの住む町にふらりと現れたヒロイン、ベッキー。
おばあさんと一緒にトレーラーで旅をしながら生きている女の子という設定で、
保守的で退屈な田舎町を爽やかに通り抜ける風のような存在感を
ベリーショートヘアのジュリエット・ルイスが瑞々しく表現していました。

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自由で、優しくて、しなやかな芯を持ったキャラクターがとても好きでした。
少年のような細い体で、古着のワンピースにサーマルのカットソーを重ね着したり、
レースのリボンをチョーカー風に巻いたりする着こなしも可愛かったな。

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中でも強く印象に残っているのが、真っ赤なセーターをだぶだぶで着ていた姿。
髪型や体型や声は男の子みたいなのに、肌が白くて首も長いベッキーには
赤いニットや口紅がハッとするほど似合っていました。

個人的にはジョニー・デップも、現在の「いい男の代名詞」的なイメージより
この映画のように素朴で、もさっとした雰囲気の方が好きです。
驚異的な演技力で19歳にしてアカデミー候補になったレオナルド・ディカプリオも素晴らしいけれど
ジョニー・デップの抑えた演技も、じわじわ沁みてくるような魅力がありました。


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Author : Nao Ogawa