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Feb 07,2013

インタビュー

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昨年発売され、100万部を超える売上げを記録したベストセラー『聞く力』
遅ればせながら私も読みました。新書は普段めったに買わないのですが
阿川佐和子さんも週刊文春の対談も大好きだし、20年も続く人気対談の秘話とともに
なぜ阿川さんが対談相手から魅力的なエピソードが聞き出せたか、
逆に引き出せなかったか、さまざまなケースと理由を分析していてとても面白かったです。
新書のかた苦しいイメージを覆す軽快なテンポの文章と、
阿川さんお得意の品のある自虐的エピソードの数々が楽しいのはもちろん、
「人と話す」という日常的で、でも意外と難しいコミュニケーションに役立つヒントが紹介されています。
時にはインタビューという仕事も行う身としては、発売してすぐに読んでおけば
昨年手がけたインタビューはもっといい内容になったんじゃないか、ということだけが悔やまれます。

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昨日も、ある女優さんにインタビューをしました。
容姿も言葉選びも、とても独創的で美しい大人の方で、緊張しましたが素晴らしい体験でした。
事前に読んでいった、ご本人が時々更新されているブログがとても面白かったのでその感想を伝えると
「更新を心待ちにしてくださっているファンの方のために、ひとりの大人として
『今日はこれ食べた』『今日はこれ買った』っていうだけではちょっと違うんじゃないか、
読んでいただいたからには何かしら気づきや収穫を感じてもらえるような記事にしたいんです」
という言葉が返ってきて、私も常々まったく同じことを考えているので
すごく共感して、その方がますます大好きになりました。

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ところでインタビューのとき、必ずといっていいほど
インタビュー相手や周囲のスタッフが注目してくれるのが、夫が買ってきて
夫婦兼用で使っているtrystramsのICレコーダー
今どきめずらしいほど角張ったクラシカルなルックスに誰もが目を奪われるようです。
ただ、もともとアナログな人間なのでいつまでも操作に自信がなく
毎回ちゃんと作動してインタビューを収録してくれているのかドキドキします。
説明書をしっかり読み込めばいいんですけどね。
この「説明書を読む」という作業がどんなことより苦手で困っています。
阿川さんが書かれた新書みたいに
かた苦しくなく、面白くてつい読みこんじゃうような説明書ってないのかなぁ。

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Author : Nao Ogawa