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Mar 22,2013

課題図書

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最近、実家まで巻き込んで我が家の課題図書となっているのが、この『夫婦の流儀』という本。
往年の大女優・高峰秀子さんと、脚本家で映画監督の松山善三さんの
55年間に渡る幸せな結婚(本屋さんのポップには "奇跡の夫婦"と書いてありました)の秘訣を
「約束」「収入」「食事」「礼儀」など10のキーワードで解き明かしています。

結婚当時、妻は日本を代表する女優で、夫は無名の助監督。
格差婚などというレベルではない世間的には不釣り合いな結婚だったそうで
「二人は3年で離婚する」というデリカシーのない賭けが流行ったほどだったとか。
しかし世間の予想に反し、二人は誰もがうらやむおしどり夫婦として結婚を継続しました。
そこには、いったいどんな流儀があったのか...

時間つぶしに立ち寄った本屋さんでたまたま買ったのですが
電車の中で読んでいたら、あまりの面白さに降りる駅を間違えてしまったほど!
すぐ夫にもこの本を薦め、母にも話すと「貸して」。
返ってきたときは父まで読んでいて、さぁ次は姉夫婦に貸さないと(笑)。

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おまけのもう一冊は、最近寝る前に娘に読み聞かせて
私自身が、このおはなしと絵の世界にすっかり魅了されてしまった『にぐるま ひいて』
なにより、この日本語のタイトルが詩的で素晴らしいと思うのです。
原題は「OX-CART MAN」、直訳すれば「牛車を引く男」。
「にぐるま ひいて」の方が断然引きつけられますよね。

人が暮らしていくためのもっとも自然なサイクルを、この本は教えてくれます。
PCやiphoneのある便利な生活から、いきなりこの暮しに飛びこんでいくことは難しいけれど
こんなふうに四季と家族と動物たちと寄り添いながら穏やかに生きていけるなら
それがいちばん幸せなんだろうな、と素直に感じさせてくれる本です。

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Author : Nao Ogawa