尊敬するイラストレーター安西水丸さんの足跡を辿りに、カレーを食べに行きました。
「桜咲いて 柏のボンベイ 思い出す」
柏の老舗カレー店ボンベイは、水丸さんが何度も訪れた店でカウンターの隅に色紙が飾ってあります。
店主の方にお話しを伺ってみると・・・
入り口脇にあるこの招き猫は、昨年描いてくれたものだそう。
安西さんに自分の写真を送り、似顔絵イラストを頼んでいたとのことで、二人でしみじみ・・・。
カレーに関する著書も多かった安西さん。
今月3日に発売された『東京人』の最新号で、6Pもカレー絵日記を描いていました。
村上春樹さんとの素敵な関係も、
和田誠さんとの楽しい共著も、
鮮やかでまぶしい黄色もありました。
僕の "Best Of 水丸" はこの4冊。奥さんも娘も僕も、安西さんの大大ファンでした。
「絵は上手いほうではないですけど、上手い絵を描く人は世の中に腐るほどいますからね。ルーブル美術館で30分も過ごせば、ミケランジェロもいるし、ラファエロもいる。上手い絵を描くだけが勝負なら、 大抵の人はもう絵なんて描けなくなりますよ。でも、そういうことではないと思うんです。魅力のある絵というのは上手いだけではなくて、やはりその人にしか描けない絵なんじゃないでしょうか。だから、そういうものを描いていきたいなと思います」
大好きな先輩の言葉を胸に、これからも描き続けていこうと誓いました。