スタイリストの青木千加子さんが初の単行本を上梓しました。
タイトルは『スタイリスト青木千加子のリアルクローゼット 大人の個性の生かし方』(宝島社)。
青木さんは、お互い20代の頃から一緒に仕事をしてきた友人です。
彼女のスタイリングや私服の素敵さは、「ちょっと攻める」ところにあると私は思っています。
たとえば重ね着やアクセサリー使い、小物でのハズしかたなど、
無難で安心な範囲から、品を保ちながらもうひとひねり、もうひとプラスする。
それによって普通な印象に終わらないオーラが引き出され、キャラクターが輝くように感じるのです。
この本では、彼女の持ち味といえるそのテクニックをていねいに種あかしして見せてくれます。
ワードローブ一枚一枚を見れば、スタイリストでなけば着こなせないほど個性派というのでもなく、
ジーンズ、トレンチコート、ボーダーシャツやレースの服など
誰にとっても定番のものがほとんど(もちろん実際に会うときの彼女もそうです)。
それを、さすがプロ!という組み合わせやバランスでコーディネートしているのが楽しい。
他人から見て「おしゃれだな」と目に留まる着こなしかどうか、
その差は意外とこういう小さなポイントなのかも、というヒントが見つかります。
とても美人、なのになぜかとてもシャイな青木さんも、実際の着用姿をたくさん披露しています。
小柄だから背を高く見せたい、コンプレックスのある脚をきれいに見せたいなど
等身大の悩みと、それを克服するための工夫や挑戦が参考になります。
ちなみに、私がいちばん好きだったのはこのカーディガンのコーディネート。
トラッドベースの少年っぽいリラックスカジュアルが、とても好みです。
青木さんがスタイリングを手がける著名人は、小泉今日子さん、菅野美穂さん、椎名林檎さんなど、
同性からの共感と憧れを集めるカッコイイ大人の女性ばかり。
自分の好きなもの、長所短所を見極めた大人だからこその「攻め」や「遊び」がある着こなしって、
こんなにカッコイイんだ!という発見がある本です。
私や青木さんと同じアラフォーの女性、とくに自分らしいおしゃれを模索中の方にぜひおすすめです!