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Jul 02,2014

せまく、深く

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暮らしとつながりあうおしゃれについて、雑誌の取材を受けることになり、撮影の準備をしました。
最終的にどれを撮影するのかは取材スタッフの方と一緒に相談して決めますが
その前にまず自分のワードローブを把握して頭の中で整理しておかないと、当日慌ててしまいそうです。
仕事モードでイラストに描き起こしてみたら、今の自分のファッションは
かなり明確な好みのもと構成されていることがよーくわかりました。
ブランド、服の形、色、丈、組み合わせ...他人から見れば同じ印象の中で層を厚く所有している状態。
私が30代後半ごろから感じはじめたおしゃれの楽しさは、
10代や20代の、広範囲を見渡しながら似合うものを探す冒険的なそれとはまた違う、
好きと見極めたものを狭い範囲で奥深くへと掘っていくような趣味的な感覚です。

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たとえば靴。現在愛用している靴を磨いておこうと玄関に出して並べてみたら
「エナメル」「ストラップ」「ウィングチップ」「メンズ風トラッド靴」「ローヒール」など
いくつかの好みの条件を満たし、その結果として似た雰囲気を漂わせるものばかり。
もともと靴よりバッグ派ということもありますが
靴に関しては、履いていてストレスを感じない形、持っている服に合うテイストがわかっているので
「ひと目惚れして買ったけどあまり履いていない」となることはまずないし、
残念ながら足に合わなかった場合はすぐ友人に譲るかリサイクルに回すなどして手放します。

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庭、ご近所への買い物、公園などワンマイル用シューズもこの通り。
まるでかたいパンのように(笑)ゴロンと安定感のある形が好きだし、自分らしい気がしています。
女性的な曲線のハイヒールは、颯爽と履きこなしている人を見ると惚れ惚れするし
うらやましい、とも思います。でも自分でトライするのは来世かなぁ...とも。

好きなものが定まってきたからこそのおしゃれの楽しさ。
自分の個性がわかってきた以上は無理をしたくないという本音。
靴を磨きながら、大人のおしゃれってつくづく奥が深い、と考えていたのでした。

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Author : Nao Ogawa