暑くもなく寒くもない、季節の狭間のこの時季は、
シャツとパンツ、肌寒さに備えて薄手のストールという軽装でいいので、とても気持ちがラクです。
私はスカートやワンピースも好きなので、パンツは履く、買う、どちらも頻度はそう多くなく
しかも今日は何を着ようか、毎朝なんとなく迷いがちなこの季節に
結局選ぶことが多い自分にとって安心なパンツは、いずれもかなり履きこんだ2本だと気づきました。
左のデニムはA.P.C.のストレート。20代半ばから後半にかけて、
ワードローブの大多数をA.P.C.が占めていた時期に買ったものなので、もう15年くらい履いている!
スキニーやバギータイプのデニムが流行っても(そして一応それらに手を出しても)
しばらくするとなんとなくこれに戻ってくる、私にとって究極のスタンダードと言えるかもしれません。
右は、何の変哲もないリーバイスのコーデュロイ。新婚旅行でサンフランシスコに行ったとき
HaightにあるAmeba Musicで夫が中古レコードハンターに豹変し、
これはしばらく放ったらかしにされるな、と予測がついたので
私は同じ通りの古着屋さんをのぞいて時間をつぶすことにしたのでした。
そのときにわりと新しいコンディションのを30ドルくらいで買ったもので、
その後コーデュロイがだんだんやわらかくなり体になじんできて、今では最高の履き心地です。
これを履くたびに、新婚旅行だというのに夫と別行動するはめになって愕然とした、
でも結果的にお互いいい買い物ができてよかった、あのHaightでの午後を思い出します。
どちらも上は白シャツがストライプシャツ、インナーにはタンクトップ。
私がいちばん落ち着く普段着です。
おまけで、もうすぐ73歳になる私の母のジーンズを履いた後ろ姿。
我が母ながら若い!と感心して、先日思わず写真を撮ってしまいました。
ちなみにジーンズは、私からのおさがりのヒステリックグラマーで、
私は折らずにくるぶし丈で履いていましたが、身長が12cm低い母はロールアップしています(笑)。
年令を重ねたひとの颯爽としたジーンズ姿って、若いひととはまた別の魅力があるものですね。