少し前から、衣替えついでにワードローブの見直しに取りかかっていて
いつまでも距離感がモヤモヤしたままの服はリサイクルに出したり、周りにゆずったりしつつ
その末に手元に残った服とは、もっと親密に付き合いたいという気持ちが強くなってきました。
私が「この服ともっと親密になりたい」というときにやることとして
自分のミシンとハサミで行う簡単なお直しがあります。
プロが作った服にハサミを入れるのはちょっと勇気がいりますが、
生地はすごく気に入っているのに、なんとなく動きにくかったり着ていて疲れたり、
バランスがきまりにくいなと感じる服が、ときどきある。
もちろん服のせいではなく、自分の体がその服のサンプル体型とは少し違うせいです。
でも致命的な違いではないし、ほんの少しの調整でぐっと自分に引き寄せられそうな予感......
そんなときトライするのですが、複雑なことはできないので丈を詰めるというのがほとんど。
でも、たった数センチ短くなっただけで劇的に着やすくなって
今ひとつ出番が少なかった状態から、つい手が伸びる一着へと変化するのが面白い。
これは、デザインとしてかなり長めに作られていた袖と裾を、自分の丈に詰めたカットソー2枚。
水仕事ですぐ袖口が濡れてしまうストレスがなくなり、一日おきに着たくなるほどのアイテムに。
これは裾をしぼるアラブ風パンツがどうも難易度が高かったのを、
思いきって裾部分を詰めてしまった例。ロールアップしやすくなったことで
履いた時に裾の処理で悩むことがなくなり、急に仲良しの一本になりました。
そしてこれが歴代もっとも大胆なリメイク。
着るたびにどうも肩まわりが凝るなぁと感じていたカシュクールのワンピースを
思いきって上半身を切り、ラップスカートにしてしまいました。
人気のブランドなのでリサイクルに出すという選択もありましたが
シルク×コットンという私が大好きな生地で、水玉プリントも気に入っていたので
どうにかしてもっと自分のものにすることができないか、と考えた末のチャレンジでした。
結果は大成功で、今ではオールシーズン休みがないほどお気に入りの一枚です。
服って、それぞれの特徴や魅力を把握しながらまんべんなく活用できる数量となると
ある程度の上限がきまっているのではないか、と思いはじめた今日この頃。
たくさん所有することのメリットよりも
少し減らすメリットの方が大きいのでは?という気がしてきました。
立場的なこともあったとはいえ毎シーズン買い物しまくっていた
20代から30代の時期にくらべるとこれは明らかな変化。
ちょっと大げさですが自分のおしゃれの本質をそろそろ探しはじめたい気分です。
一枚一枚に愛着を持ち、日々愛情を注ぎながら付き合えるワードローブへの移行。
少しすっきりしたクロゼットを前に、最近そんなことを考えています。