2020年5月20日より新しいサイト www.tabletalk.store へ移転しました。こちらからご覧ください!
Nov 06,2015

自分で作る理由

151106nao002.jpg

毎朝ヨーグルトと一緒に食べているグラノラは
オートミールとくるみとドライフルーツを主体にした手づくりですが
その材料はスーパーや市場で買っているので
自家製といっても原価はそれなりにかかっています。

売り場ではオートミールの隣に製品化されたグラノラも売っているので
同じ量を自分で作ったらいくらで、買ったらいくらなのかという比較ができます。
その結果、自分でつくっているのは、単に安上がりというより
「納得できるから」という理由が一番大きいのかなという気がしています。

最近は食品の価格も全体的に値上がりしていて
市場へ買い物に出かけて、いつも通り買い物しているつもりでも
トータルの出費が予想以上に嵩んでしまったと感じることが多くなりました。
その値上がりにもそれぞれ理由があるのでしょうから
消費者としては、これまで以上に自分なりのものさしをしっかり持って
買い物をするしかないと思っています。

そのものさしは、我が家の場合は「直感」です。
この美味しさだったらこれくらいの値段を払ってもいいな。
このサービスならばこの価格設定も妥当だな。
直感でそう思えるかどうか。つまり納得できるかどうか。
その感覚を磨き、鈍らせないためには、まずは自分で選んだ材料を使って
自分の手でつくり、家で食べることが大切だと感じています。
そうした食事の積み重ねで体のベースが整えられてくると
「これでこの値段は高すぎないか?」といった違和感に目をつぶれなくなるし
バランスがおかしいぞと感じる消費は避けたいと思うようになる。
反対に、その技術やセンスに気持ちよくお金を払いたいと思えるお店と出会えたときは
すごくスペシャル感のある体験として心に刻まれます。
商品の値上がりをただ受け身になって嘆くのではなくて
こうした機会に、お金を使う意識をちゃんと見直したいと考えています。

そんな流れもあり、最近は名古屋に車で帰るときサービスエリアで食事をしなくなりました。
最初のうちはものめずらしさからテーマパーク気分で楽しみましたが
2、3回もやれば、もういいやという気持ちになったのです。
今日の夕方からまた名古屋に行きますが
夕食はいつも通り土鍋で炊いたごはんで握ったおにぎりが主役のお弁当です。
私たちにとってはどこで買うお弁当よりも美味しくて
ロングドライブでくたびれがちな体と気分をやさしく満たしてくれるからです。

  • Facebook
Author : Nao Ogawa