少し前に読者の方から「尊敬する人、目標とする人はいますか」という質問が寄せられて
どんなふうにブログで書こうかとしばらく考えていたのですが
今日はその回答にトライしてみたいと思います。
誰かを尊敬したり、目標にしたりする気持ちって
人によってその意味合いや重みが微妙に違うのかもしれません。
私の場合は、人生を進んでいくうえで心の中にそっとお守りを持つような感覚で、
特定の人物に憧れるというよりは、誰かが語った言葉や、示してくれた姿勢に
感銘を受けた日からそれを大切に胸に刻んでおいて
迷ったり壁を感じたりしたときに、胸の中の宝箱から引っ張り出してくる。
やがて何らかの方向性が見い出せたら、その言葉を語ってくれた人に感謝する。
その一連の意識を「尊敬」という言葉に置き換えられるように思います。
胸の宝箱に入っているのは
一緒に仕事をした人や、直接お会いした人から聞いた言葉だけでなく
本で出会った言葉も、たまたまテレビから聞こえてきた言葉もありますが
先日の出張販売でも思いのほかたくさんの人に興味を持っていただいた
『おしゃれと人生。』には私にとって宝箱行き確定の言葉がぎっしり詰まっていて
自分の口で本の内容を説明していると
あらためて10人の方々への尊敬の念が内側からあふれ出てくるのを感じました。
また目標ということでいえば、
これから先も作品を出しつづけること。
時間が経ってからそれらを並べて見直してみたとき、一冊一冊に対して少なくとも
「今なら別の書き方をするけれど、これはこれでわるくないな」と思えること。
それをくり返しながら何歳になっても仕事を続けていくことが揺るがぬ目標で、
どんな分野でも、そんなふうに仕事を続けている人すべてを、目標にしています。
ご質問に対して期待されていた内容ではないかもしれませんが、
いま私が考える「尊敬と目標」の話でした。