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Jul 25,2016

フリッツ・アートセンター × 『sketch』

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ずっと訪れたいと思っていた〈フリッツ・アートセンター〉
群馬県前橋市の敷島公園内に佇む素敵な本屋さんです。
到着してまず驚いたのは、建物そのものからアートの雰囲気が漂っていること。
まるで海外の美術館を訪れたような気分になる外観なのです!

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入口の扉を開けて中に入ると、タンタンの絵本やグッズを販売する〈TINTIN BOX〉があり、
その奥に、品揃えもディスプレイも魅力的な書店スペースがゆったりと広がっています。

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棚の一角で、『sketch』『おしゃれと人生。』
心のこもったポップを添えて売ってくださっていました。

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このお店とのご縁は、〈フリッツ・アートセンター〉のスタッフで、
〈suiran〉という屋号で興味深い本の活動も行っている
土屋裕一さん(写真右手の眼鏡姿の男性)から、昨年秋に
「『sketch』を店で販売させてもらえませんか」とメールをいただいたことから始まりました。
〈suiran〉は以前ちらっとブログ に書いたように、〈senkiya〉内にもお店がありますが
ここ〈フリッツ・アートセンター〉は、〈suiran〉の旗艦店という位置づけだそう。

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〈フリッツ・アートセンター〉を含む〈the place〉は
1985年に一軒のカフェからスタートし、その後〈TINTIN BOX〉、絵本屋さん、
美容室や家具屋さんなどが加わり、それぞれの店がゆるやかにつながり合いながら
30年という歳月をかけて地域の人々が自然に集まりたくなる場所をつくってきたのだとか。
ここがそうした大切な存在として愛されていることは
私たちの滞在中に居合わせたお客さんたちの様子からもしっかり感じることができました。

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芥川賞作家の絲山秋子さんもこのお店を愛する一人だそうで
店内には〈絲山房〉と名づけられた公開書斎もあります。
本棚に囲まれた小さなスペースで、実際によく執筆も行っているとのこと。
興味が沸き、絲山さんの著書を記念に買わせてもらいました。

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もとは絵本専門店ですから、絵本の充実ぶりはもちろん素晴らしくて......

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ほとんどが面出しで陳列されているのも、絵本を選ぶ環境としては最高だと思いました。
絵本の表紙がズラリと並んでいる中をゆっくりゆっくり歩いて見て回るのは、
本当に贅沢な時間だなぁと、しみじみ。

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いちばん奥のギャラリースペースでは現在「講談社の100冊」というフェアを開催中。
講談社の膨大な出版物の中から〈フリッツ・アートセンター〉の視点で
選んだ絵本や文芸書100冊はとても見ごたえがあり、欲しくなる本がいっぱいでした。

ここでのんびり本を選んで、公園の緑の中で読んだら、
きっと最高だろうね、と話しながら帰ってきました。
今度遊びに行くときは、そうして過ごそうと思います。

〈フリッツ・アートセンター〉

*実は、土屋さんとは私たちの本とこのお店のつながりにとどまらず、
また別の関わりがあり、この日はいろんな意味でうれしい対面なのでした。
土屋さんとのもう一つのストーリーについては、夫のブログでご紹介します。→ BLOG「Birthday Present」

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Author : Nao Ogawa