Oct 31,2016

インナー・ランドスケープス、トゥルク

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東京・谷中HAGISOで開催中の素敵な展示を見に行ってきました。
崔聡子さんと蔵原智子さんによる陶芸作家ユニット「Satoko Sai + Tomoko Kurahara」
フィンランドの写真家であるマルヤ・ピルラさんがともに取り組んでいるアートプロジェクト、
「インナー・ランドスケープス、トゥルク」です。→ ウェブサイト

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フィンランドの古都、トゥルク市に暮らす高齢者にインタビューを行い、
人物や部屋の撮影をマルヤさんが、
彼らの思い出の写真や手紙を転写した陶器の制作を崔さんと蔵原さんが手がけ、
両者の作品から街と人の記憶が浮かび上がるような空間が表現されています。

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左が蔵原智子さん、中央が崔聡子さん。お二人は美術大学の同級生で、
2002年よりユニットを結成して共同制作をされているそう。
崔さんが、私たちの本やブログへのご感想を送ってきてくださったことから
メールのやりとりをしてきて、今回はじめての対面となりました。

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写真や文字などの記憶の断片を映し込んだうつわ、という独創的な作風の背景や
具体的な技法について、わかりやすく説明していただきました。
昨年、渋谷のギャラリー〈UTRECHT〉での展示も拝見していたのですが
今回はうつわ一点一点のサイズが大きいぶん、より迫力が感じられて素敵でした。

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かすかに煤けたような淡い色合いに「記憶」のイメージが重なって見えます。

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20年に渡り、カメラ・オブスキュラ技法に特化した制作を続けているという
マルヤさんの写真も、人物と風景が印象的に重なり合い、
見ていると、さまざまにイメージが喚起される作品でした。

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展示は11月6日(日)まで、会場は谷中の〈HAGISO〉です。
今後もじっくりと進展させていくという、この日本とフィンランドのアートプロジェクト。
個人的にもとても刺激を受けて、きりっと気持ちが引き締まったような週末でした。

→ インナー・ランドスケープス、トゥルク

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Author : Nao Ogawa