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Sep 28,2017

シアトル旅行記8

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シアトル街歩き5日目の記録。
B&Bでの過ごしたはじめての夜は、その静かさとベッドの気持ちよさで
ホテルにくらべて眠りが深く、目覚めもしゃっきり。
夫も寝ながら汗をかいて微熱を追い出せたらしく、前日夜とは一転、すっきりした顔。
お風呂に入ってさっぱりして、3人元気に食堂へ上がっていって
B&Bのすてきな手づくりマフィンの朝食をいただくことができました
(写真は翌日撮ったので、次回の旅日記をお楽しみに)。

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B&Bを10時に出発し、バスでやってきたのはユニバーシティ・ディストリクトです。
向かう先にちらりと見える、「W」の文字、ということは......

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国内有数の名門校、ワシントン大学です
(旅の前にシアトルの予習としてひさしぶりに見た映画、キャメロン・クロウ監督の
『シングルス』で「ワシントン大学のことはみんな『UW(ユー・ダブ)』っていうの」
というセリフがありました)。新学期前だったのでキャンパスは人もまばらでしたが......

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まずは、UWに行ったらここを見なくちゃ、という名所・スザロ図書館に入ってみます。

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入館証もセキュリティチェックもない出入り自由(もちろん無料)の施設で、
重厚な石づくりのアーチ階段をのぼっていくと......

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雑誌で「全米で最も美しい図書館」に選ばれたこともあるという図書室があるのです。

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ハリー・ポッターの魔法学校を彷彿とさせる建物としても有名だそう。
蔵書の保護のために冷房が入っていないせいで、けっこう暑かったのですが
私語は厳禁で、いかにも勉強や読書がはかどりそうな空間でした。

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ワシントン大学の敷地は、まるでひとつの町といえるほど広大。
でも休み中で学生が少ないと、どうもときめきがいま一つなので、
大学生協で文房具や雑貨をひととおり見たら、次の予定へとコマを進めることにします。
と、その前に、生協のとなりのアイスクリーム屋さんで恒例のおやつタイム。

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大学の施設内だというのに、なにげなく座った席の後ろにはこんなポスターが。
わたしたちがシアトルを好きなのは、
こうしてつねに音楽(とくにロック)を感じる街だからなのだと思います。
あ、しかしUWでは携帯がほとんどつながらなくて焦ったのですが、
「勉学に集中できるように」という環境づくりなのかな?

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さておき本日のアイスクリームタイムが終わったら、敷地内のバス停でバスを待ち、

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バスに乗って向かったのは......

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ダウンタウンから北へ6キロほど上ったところにあるフリーモントという街です。
昔からアーティストが多く住む地区だそうで、
その場所にちなんだ著名人などではない「なぜここにこれが?」という謎の銅像や
建物があちこちにある(娘がすっかり気に入ってしまったこの像もそのひとつ)、
よい意味でちょっと風変わりなムードの街。
ちなみにこの石像は路面電車を待つ男女と犬をモチーフにしているそうで、
地元のひとが自由に衣装を着せたり、手に何かをもたせたりして遊んでいるそう
(落がきもされちゃってますね)。
フリーモントは毎週日曜日のマーケットが有名で大にぎわいだそうですが、
この日は月曜日なのでのんびりした空気が流れていました。

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こちらもフリーモント名物のひとつ、橋の下にあるトロル像。
薄暗い場所にドーンと現れる巨大な像は、いつも誰かしら記念撮影をしたり、
子どもたちが遊具がわりによじのぼったりしていて人気の様子。

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片目が光り、片手でフォルクスワーゲンを押し潰している、
意味深なメッセージを秘めているようにも見えるこのトロルのもとで
ニルヴァーナのカート・コバーンは夜を明かしたのだとか。
一晩中このトロルの懐で過ごしながら、カートはいったいどんなことを考えていたのでしょう。
娘はかなり怯えていて、ずいぶん遠く離れた場所から振り返って見ても
「ひぃ〜」と震えていましたが......

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街の明るい中心部に戻ってきて、ここでもレコード屋さんをのぞいたり、
郵便局を探してエアメールを送ったりとぶらぶら歩きするうちに、
そろそろお昼ごはんどき。

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今日も今日とてエスニックが食べたいと訴える夫の願いを聞き、
トルコ料理屋さんにやってきました。
→ Cafe Turko

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ここもGooglemapの「付近の飲食店」サービスで見つけたのですが
なかなか満足なランチタイムでした。

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久しぶりに食べたライスもふっくらしてとてもおいしかったし、野菜たっぷり、
味付けもさっぱりヘルシー。食べた後に内側から自然に元気になる感じで、
夫は後々「あのフリーモントで食べたトルコ料理が期待以上においしかったなぁ」と
しみじみ振り返っていました。

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お店はとても広く、カラフルなインテリアもかわいかったし、

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娘はまたもや食後のぬりえに夢中。「間が持つ」ってつくづくありがいです。

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ランチ後は、川沿いの穏やかな散歩道をまたぶらぶら歩き、
ほのかに漂ってくる香りをたどって「テオ・チョコレート」のファクトリー&ショップへ。
→ theo chocolate

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フェアトレードのカカオ豆からつくるおしゃれなパッケージのチョコレートは
シアトルみやげにいいかもと、といくつか買い込みました。

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2006年創業とメーカーとしてはまだ新しいテオ・チョコレート。
お店のインテリアもクールで洗練されています。

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その後は古いビルの地下にあるフリーモント・ヴィンテージモールへ。
→ FREMONT VINTAGE MALL
家具、雑貨、服にレコードと古くておもしろいものたちの宝箱みたいな店で
全体的なコンディションもよかったのですが、
E.T.の人形を見つけたことをいたずら半分で娘に知らせると
「もうやだー!早く出ようよ」と半べそで懇願(娘はE.T.が本気で苦手)。
しかたなくわたしと娘は近所のスターバックスで休憩して、夫は残って買い物することに。
3、40分後、古いタックルボックスを片手にスターバックスに現れたときは絶句しましたが
(夫は古いタックルボックスをいったい何個持っているのでしょう!)、
本人がとってもうれしそうなので、突っ込むのはやめておきました。

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......そんなこんなでなんだか妙に居心地よかったフリーモントから
またバスに乗ってダウンタウンへ戻ってきました。
KAVUのダウンタウン店でセールになっていたボストンバッグを買ったり
(わたしのおみやげや夫の買い物で荷物が着々と増えているので)、
坂を歩いてのぼったりしながら、お腹が空くのを待っていたら、時刻は夕方5時すぎ。
よし、今日こそ!と向かったのは......

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初日にピンときたものの行列で断念、前日は定休日でふられて
この日が3度目のチャレンジとなったイタリアンレストラン・マキャヴェリ。
→ RISTORANTE MACHIAVELLI

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そして結果的に、今回のシアトルでわたしがいちばんおいしくてしあわせと思った時間は
この日このお店での夕食でした。

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わたしたちが入店したのは開店直後だったのでまだ少しゆったりしていたのですが......

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あれよあれよという間にもう満席(ここは予約を取らない店なのです)!
ホールの女性がまたもや気さくで気持ちよかったなぁ。
アメリカってチップの計算が面倒で気が重く感じることもある反面、
そのぶんサービスのひとたちのプロ意識が高くて、気分よく食事ができるのも事実です。

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ただ、どんなに気をつけていても、旅の後半になるとどうしても胃が重くなってきて
お腹ペコペコということがなくなってくるため(わたしの年齢と代謝機能のせいかもですが)
この大好きになってしまったお店でも、さほど空腹ではなかったのがもう残念無念。
頼んだのは、白ワインとの相性最高だったこの前菜の盛り合わせ
(豆やオリーブや野菜のマリネ、サラミなど、全部シンプルな味付けでおいしかった!)、

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ボンゴレとミートソースのパスタ2種類。ボンゴレは勝手にビアンコと思っていたら
トマトソース2種類がやってきて、家族からは「おいおい」と言われましたが、
どちらもおいしくて、量もほどよく、この2皿を3人でシェアしてちょうどいい感じでした。
お値段も3人分チップ含めて75ドルとお手頃で、これまたすんばらしい!
おしゃれ化が進んでいるシアトルですが、やっぱりわたしは最新のお店よりも
こうした家庭的で気どりのない食堂が好きだなぁと実感。
次にシアトルに来るときは、あと2回くらいはここで食べたいです。

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「あー、おいしかったねぇ」と言い合いながら、
夕暮れのブロードウェイをてくてくと歩いてB&Bへ。
時間はまだ7時ごろで、キャピトルヒルの住宅街から遠くに見える海と夕焼けが
とてもきれいでした。

......街歩き5日目、これにて終了です。歩いた歩数は、16590歩。
滞在は残すところあと1日半なのですが、イベントや個展準備で旅日記の写真整理が追いつかず、
9月中には完結できませんでした......すみません(泣)。
続きはまた、来月に!

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Author : Nao Ogawa