仕事の合間をぬって、現在開催中のローリング・ストーンズ展「Exhibitionism」へ。
美大の同級生だったミックやキースが、デビュー当時メンバーとともに過ごしていた部屋には、ブルーズのレコードやギター、無造作に脱ぎ捨てられた服や空き瓶、灰皿がリアルに再現されています。ここからすべてが始まりました。
レコーディングスタジオには、実際に使用したスタジオ機材や楽器が。斬新なアフロビートと神がかったギターソロが秀逸な「Sympathy for the devil」に気分は上がります!
いちばん心躍ったのは、レコードジャケットの校正刷りや写真でした。ジャケットデザインに関してはいつもバンマスのミックがイメージをおしゃれ番長のドラム、チャーリー・ワッツに相談していたということも初めて知り納得です。
そしてアンディ・ウォーホルの色使いとコラージュは今も新鮮。作品にはミックとウォホールの直筆サインが!
ウォーホルが描くポスター大のミック・ジャガー。鉛筆のドローイング!
こちらもウォーホルが撮影したというメンバー写真のコラージュ。センスいいなぁ。
写真家のロバート・フランクがデザインした『EXILE ON MAIN ST』(左:1972年)とアンディ・ウォーホルがアートワークを手がける『LOVE YOU LIVE』(右:1977年)はジャケットのインパクトと内容の素晴らしさもあり、最もよく聴いてるストーンズのレコードです。
僕は1970年代に発表された作品がとても好きで、展示を観た後にじっくり聴き直しました。特にハネた明るい曲の多い『It's only Rock'n Roll』と『Some Girls』の音の良さに感激。ストーンズはいつだって不良でダークなイメージがありますが、70年代は健全でポップなバンドなのだと強く感じました。また展示品がすべて撮影可能というのは、本当に粋な計らい!
『Some Girls』(1978年)に収録されている「Respectable」は、いつ見ても楽しいビデオです。この時キースとミックは35歳。チャーリーは37歳。今回の展示を観て再燃した僕は、自分がいいと思って聴いてきた音楽を、もう一度ちゃんとリスペクトするという作業を始めることにしました。それでは、清く正しくロックンロールな週末を!