日々の食事は、私と夫がおよそ半々で作っています。
とくにルールは決めていなくて、どちらかがすごく忙しいときは、一人が三食作るときもあるし
朝は私、昼は夫、夜は私がおかず、夫がサラダを担当する日もあります。
ちょっと気合いの入ったごちそうの日は、作った人が食後の片付けを休めたりします。

もう一つ、ちょうどバランスが取れているなぁと感じるのは
それぞれ得意な料理がまったくかぶらないことです。
私は煮込み料理やオーブン料理が好きで
夫はフライパンを強火で煽るような炒め料理と
グリルパンとトングを使った焼きものなどに燃えるタイプ。
料理に関しては意外とお互い女性的、男性的かもしれません。

自分が作る料理はつまり自分の好物でもあるので
忙しくて相手にばかり作ってもらっていると、ありがたいのと同時に
やがて自分の料理も食べたくなってきます。
それまで切り盛りしてくれていた料理人にはちょっと休んでもらって
仕事の気分転換もかねて台所にこもるうちに
我が家の料理のバランスは自然に調整されていきます。

イラストは、私が気に入っている木のキッチンツールです。
左３つは主に私が使い、右２つは夫が使う率が高いようです。
右端は最近手に入れためずらしい木のターナー。日本製です。
木のツールは鍋や器と接触したときの音がやさしく、ちょっと物語的なところが好きです。
煮込み派の私には、料理のそんな"気分"もとても大切なので。