娘は庭の花を摘むのが好きで、その花を生けてあげるととても嬉しそうです。

庭の植物はほとんど、この家を建てた前の住人が植えたものなので
住んでまだ2年目の私たちはそのラインナップを把握しきれていません。
その夫婦は、子どもたちが独立して二人の生活になったとき
庭を眺めながらのんびりと余生を送るつもりでこの家を建てたそうです。
だから一年中、庭のどこかでちゃんと花が咲くように植えられています。

しかし彼らと私たち家族とでは年令も生活サイクルも違うため
本来あるべき「常に手入れの行き届いた庭」には程遠い状態になっているのが現実。
庭いじりって、やれば確実にリフレッシュになり達成感もあるので
もっと本腰を入れてやりたいのですが
暑さや忙しさを口実になかなか腰が上がらず
おかげで雑草たちにとってはかなり住み心地のいい場所になってしまっています。
娘が摘んできた花も、その中の一つでしょう。

この家を初めて見に来たのは2月で、ちょうど紅白のしだれ梅の咲き頃でした。
粉雪の舞う中、寒さをこらえるように庭に立つ2本の梅が
清楚な白とピンクの花をつけている姿に思わず見惚れたことを覚えています。
最初に見たのがそんなクライマックスだったということは、
やはりこの庭との出会いは運命的なものだったはず。
家をもっと"住みこなす"ために
まずは庭と仲良くなるのが、私にとって大きな課題なのです。