出産と育児のためにしばらく仕事を休んでいた人と久しぶりに会って話をしたり、
これから産休に入る人から復職の時期について相談されたりする機会が偶然続きました。
仕事と育児の両立については、みな同じように葛藤や模索をくり返し
でも正解なんてないんだということをあらためて思いました。

私は産後6か月で仕事復帰しましたが、今振り返ると
慣れない育児や授乳の悩みを抱えながらの仕事再開に戸惑いっぱなしの毎日でした。
そんなとき母に「大変だけど、仕事が大好きなんだからがんばって続けた方がいい。
そのかわりこどもにはいつも『ママが好きなことを続けさせてくれてありがとう。
さみしい思いをさせてごめんね』っていう気持ちを持ちながら
一緒にいるときは思いっきり可愛がってあげるのよ」と言われて
すーっと気持ちが落ち着いたのを覚えています。

現実には、夕方に仕事が片付いていて娘とべったり過ごせる日なんてほとんどないし
フリーランスの性として平日と週末の区切りもあまりありません。
そんな両親の様子を観察しながらも100％の愛情をぶつけてきてくれる娘に
"ありがとう" と "ごめんね" という気持ちはけっして忘れちゃいけないと
いつも自分に言い聞かせています。

そしてふと気づきましたが、そういえば結婚したときも
「"ありがとう"と"ごめんね"をちゃんと言葉にして伝え合おう」と約束したのでした。
この２つの言葉は、私の中で家族との日々を強く支えてくれているようです。