ジャクリーン・ケネディといえば、かのJFKの妻にしてファッションアイコンとしても知られる女性。
夫のインタビュー仕事が掲載されているPen最新号を読んでいたら
ジャッキーの「自分プロデュースの上手さ」にあらためて興味がわいてきました。
Penに掲載されている写真も素晴らしいですが、ネットで検索しても
彼女のおしゃれぶりを物語るヴィジュアルがとにかく出てくる!出てくる!
目が離れていて、輪郭も角張っている彼女は、
たとえばグレース・ケリーのように "美人のお手本" というルックスではないと思うのです。
なのに誰もが一瞬で引きつけられてしまう、このオーラの正体は一体何?
ベーシックな服でも、その着こなしぶりから
彼女が本当にファッションが大好きなんだなということが伝わってきます。
他人に着せつけてもらっているのではない、
この "こなれ感" はやっはり本人自身の洋服への意識からにじみ出てくるもの。
公務で着ているスーツやワンピースはどれもパーフェクトに似合っていますが
私は、彼女がヴァカンス先や、こどもと過ごすプライベートな時間で着ている服と
その着こなしの方をつい追ってしまいます。このリアリティが、とても好き。
襟の形、袖丈、服のシルエット。写真をたくさん見れば見るほど
彼女が自分の顔や体型の長所や短所と冷静に向き合い、
その魅力を最大限引き立ててくれるデザインを身に着けていたことがわかります。
そして、どんなときでも彼女は堂々としている。
年令を重ねた女性で輝いて見える人の多くは "自分プロデュース" が上手いと思うのです。
ジャッキーのプライベートスタイルには、そのためのヒントがぎっしり詰まっています。