土曜の朝は、ずいぶん早い時間から「シャーッ、シャーッ」と
家の前の通りや庭を掃く竹ぼうきの音が、隣近所から響いてきます。その理由は
落ち葉や雑草や庭木を切った枝などの回収が土曜日の朝9時と決まっているから。
大量の落ち葉を履いてゴミ袋に詰める作業は、無心にやっていると意外に時間が経っているものなので
土曜日とはいえ朝寝坊はできません。いつも通り早く起きて庭掃除を始めないと、
ゴミ収集車に置いていかれてしまい、翌週末のゴミ出しが大変なことになります。
通りを掃いていると、お向かいさんやお隣さんも同じように作業していて
お互い苦笑いしながら「おはようございます」「冬はこれが一苦労よねぇ」と声を掛け合います。
すっかり寒くなり、我が家の庭にも霜が降りるようになってきました。
繊細なガラスのかけらのような霜に、のんびり上ってきた朝日が当たると
キラキラ光って、とてもきれい。早起きのささやかなご褒美を感じる瞬間です。
まだまだ新人ガーデナーですが、冬には冬なりの庭の良さがあることが少しずつわかってきました。
その一つが紅葉です。ハナミズキの葉っぱの紅葉は、派手さはないけれどどこかシックな感じが好き。
一方、こんな鮮やかな紅葉を見せてくれているのは、ブルーベリー。
軒下のヒメシャラは、猛暑も元気に耐え抜いた上に、
今はクリスマスっぽい赤い実と葉っぱで楽しませてくれています。
年が明けると、我が家のシンボルツリーである梅の開花が近づいてきます。
来週は庭師さんが来て今年最後の手入れをしてくれるので、
病害虫が気になっている庭木のことなどいろいろ質問してみるつもり。
この庭からは、形は見えないけれど大きく豊かなものを日々与えてもらっている気がします。