ハワイから帰ってくる飛行機の中で、昨年見逃していた映画『ファミリー・ツリー』を観たら
とても感動したのと同時に、作品の中に好きなヒロインを見つけました!
事故で昏睡状態となった母親に複雑な感情を抱きながらも
仕事一筋で鈍感な父親と、幼い妹をクールに支える長女アレックス。
演じるのは、この作品が映画初出演というアメリカの若手女優シャイリーン・ウッドリー。
難しい役どころをリアルに繊細に演じた彼女に、私、ひと目惚れです!
監督は、こちらも大好きな映画『サイドウェイ』を撮ったアレクサンダー・ペイン。
ストーリーも脚本も、キャスティングも映像もすべてが素晴らしかったです。
父親を演じるジョージ・クルーニーも、不器用でちょっと鈍臭い感じがうまくハマってました。
ハワイの空気感の描き方も見事だし、私にとってなにより楽しかったのが...
アレックスの、いかにもハワイらしいロコガール・ファッション。
ビキニの上からTシャツとバミューダをさっと着て、足もとはビーサン。
アクセサリーは、カジュアルなネックレスやブレスレット。これぞロコガール!
ビキニ姿もホレボレするほどプロポーション抜群。
来世はこんなスタイルに生まれてみたいものです...
オアフからカウアイ島に飛ぶ時は、チェックのシャツにクラッシュデニム、
ヴィンテージっぽい革のショルダーバッグ。
野暮ったさギリギリのコーディネートがかわいく見えるのも彼女のルックスだからこそ。
この映画、原題は『The Descentants(=子孫)』。
観終えてみると、そのタイトルの意味がしみじみ伝わってくる、いい映画でした。
楽園のハワイに暮らしていたって、人生いいことばかりじゃない。
でも悪いことばかりってわけでもない。
家族はかたちを歪めながらも、ずっと続いていく。
せっかくのハワイ休暇で熱は出るわ、顔はかぶれるわ、
中盤は旅につきものの小さなケンカも差し込むわで
笑顔ばかりでもいられなかった私たちですが
この映画を観た後は「なかなかよかったね」とニッコリし合えたのでした。