自分で焼くケーキは、シフォンケーキ以外はパウンド型で作ることが多いです。
パウンド型の持つ、いかにもホームメードケーキらしいたたずまいが好きだからです。
主なレパートリーは、チョコレートケーキ、ドライフルーツやクルミを入れたケーキ、
ノーワックスの国産レモンが安く買えたときはレモンケーキ。
でもいちばん焼く頻度が多く、仕上がりが安定しているのはたぶん、バナナブレッド。
パンの感覚でしょっちゅう焼いているため、もはや家族は驚きも大喜びもしませんが
自分が好きで焼いているので、いいのです。
バナナブレッドは、お菓子というよりは軽食に近い自然な甘さなので
おやつだけでなく朝食にも向くのがいいところ。
材料も、バナナ、砂糖(ブラウンシュガーやきび砂糖)、卵、牛乳、バター(少なめ)、
薄力粉、ベーキングパウダーといつも家にある手近なものばかり。
とくに難しいテクニックもいらず、材料を順番にひたすら混ぜていって
最後に型に流し込んでオーブンに入れればハイ出来上がり、という簡単さです。
そんなバナナブレッドのレシピは20代の頃からいろんな本のものを試してきましたが、
ここ数年は長尾智子さんの『スイートヒットパレード』を見ながら
作った仕上がりが気に入っています
(ただしこの本ではパウンド型でなく平たい角型を使っているので
オーブンの焼き時間は自分なりに調整しています)。
お客さまがあるときは、サイコロ状に切ってお皿に盛りつけて
一口ずつつまめるようにして出したり、
生クリームやアイスクリームを添えればカフェメニュー風に変身。
材料費がかからず、作り方も簡単で、食べ方の応用が利き、嫌いな人はまずいない。
食べきれないときは一切れずつラップにくるんで冷凍すれば保存もできます。
...こうして書きながらまたバナナブレッドの素敵さを再認識した次第。
というわけで今日の朝ごはんは、昨夜焼いたバナナブレッドです。