冬の縁側の、昼と夜の表情の変化の激しさには
住んで４度目の冬だというのに、未だに感動しています。
晴れた昼間は、まるで温室のようにぽかぽかで、
しばらく座っていると上着を一枚脱ぎたくなってくるほど。
ところが日が沈むと一転、誇張ではなく
ここでビールが冷やせるのではと本気で思うほど冷えた空間になります。
しかし障子をぴっちり閉めると冷気はほとんど室内へ入ってこないため
冬の夜、障子一枚はさんだだけのリビングと縁側は、実はものすごい気温差なのです。
だから暖かさに弱い切り花は、夜はなるべく縁側へ逃がしてあげるようにしています。
私がリビングと縁側を行ったり来たりしながら花瓶を運んでいる様子を見て
不思議がった娘が「ママー、なにやってるの？」と聞いてきたので
「お花は寒いくらいの場所の方が気持ちよくて長生きしてくれるから、
夜の間は縁側で休ませてあげるのよ」と教えると
最近は自主的に、ちょっとあぶなかしい手つきで運ぶのを手伝ってくれるようになりました。
