『クーヨン1月号』の取材で、撮影をしていただいた、神ノ川智早さんの写真展に行ってきました。
(展覧会のタイトル「bright side of life」っていい言葉だなぁと思います)
実は昔、神ノ川さんの写真を、見せていただいたことがあります。
僕は雑誌の編集をしていて、独立したばかりの神ノ川さんが営業にやって来たのです。
その後、ご一緒に仕事をすることもなく雑誌はなくなってしまい、
僕は独立してライターになりました。2006年のことです。
今回の作品は、イギリス人家族の元を訪れた4年分の写真が展示されています。
穏やかでポジティブなストーリー性を感じる展示で、本当に気持ちよかった!
プリントは、すべて自分で現像したそう。奥には古書の販売スペースもありました。
僕のいちばん好きな作品は、女の子が空に向かってに大笑いしている写真(手前)です。
背景の石造りの建物や、車の後ろのドアが開いているところを見ると、
これから楽しいことが起こりそうなのか、それともさっきまでとっても楽しかったのか...
今にも女の子の笑い声が聞こえてきそうな、いい写真だとしみじみ思います。
僕よりひと足先に、会場を訪れた奥さんが展覧会の写真集を買ってきてくれました。
会期は今週末、2月2日(日)までですので、どうぞお急ぎ下さい! 素敵な展覧会です。
●神ノ川智早写真展 【bright side of life】
2014年1月24日(金) 〜 2月2日(日)
月〜金:13:00〜20:00
土・日:12:00〜19:00
SUNDAY ISSUE
渋谷駅 宮益坂出口より徒歩5分
東京メトロ13番出口より徒歩0分
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-17-1
美竹野村ビル2F
TEL : 03-3797-1288
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この展覧会のために書かれた短い文章が、
展示の内容をとても見事に語っていました。
イギリスの小さな街に、ミニという女の子がいる。
母親と弟と、3人で暮らしている。
ミニは、アイドルの曲に合わせて踊り、大笑いする。
弟と喧嘩して、お母さんに叱られてくやしくて泣く。
スーパーで買ったお菓子を食べて、あたたかい紅茶を飲む。
走る車の窓から顔を出し、風にむかって大声で歌う。
ミニにとって、目の前にあることだけが世界の全てになる。
歌う、笑う、泣く、食べる、遊ぶ。
過去も未来もなく、そのままただ、今だけが続いていくこと。
それはどれもつやつやと光っていて、くっきりとした輪郭がある。
大人でも子供でも、どこにいて何をしていても、誰だってその今を持っている。
それを知っているということが、人生を明るくさせるのだと思う。
神ノ川智早