ブログや本を通じて我が家の雰囲気をご存知の方から
「ああいう家ってやっぱり寒いですか?どれくらい寒いんですか?」と聞かれることがあります。
この家の冬の寒さを伝えるために私がよく持ち出す例は
「家の中でダウンを着ています」とか
「日暮れ後の縁側はビールが冷やせますよ」とか
「毎年ガスファンヒーターをしまうのはゴールデンウィークです」とか...
相手の方は「またまたぁ」という顔で笑いますが
けっして大げさに言っているのでなく、どれも真実です。
床暖房も入れていないため、このガスファンヒーターひとつで
16帖のリビングの暖をまかなえるのかと、毎年冬の始めに夫と相談するのですが
そうはいってももう1台ファンヒーターはいらないだろう、
せっかく買うなら雰囲気のいいストーブがいいな、などと言っているうちに
どんどん冬は深まり、そのピークも過ぎ、結局今年もこれ1台でなんとかなってしまいました。
寒さに慣れない間は、私も夫もしょっちゅう風邪を引いていましたが
冬を重ねるうちに自分なりの防寒対策ができるようになり
家の寒さを嘆くという、してもあまり意味のないこともしなくなりました。
冬が寒いのは、しかたのないこと。
寒ければたくさん着る。そしてなるべく体を動かす。
そしてなにより、寒い冬のあとやってくる春の喜びは格別です。
寒い家それじたいには、うれしいことも便利なこともないけれど
当たりまえのことを気づかせてくれるという長所はあるのかもしれません。