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May 14,2014

紅玉ジャム

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以前通っていたお菓子教室で、先生が「アップルパイにはとにかく紅玉よ。
紅玉が手に入らなければアップルパイはつくらなくていい!」と断言していた声が今も鮮明で、
スーパーで紅玉を見かけると、ほとんど条件反射的にカゴに入れてしまうのです。
だって紅玉って、いつでもどこでも買えるという種類のりんごではないですから。

電車の乗り換えでたまたま通ったデパ地下の八百屋さんで
紅玉を見かけてそれだけ買ってきてしまう、なんてこともあります。
ところが買ってきたはいいけれど、アップルパイをつくる時間の余裕なんてなくて
結局いつもその紅玉はジャムとなり、朝の食卓に並ぶのでした。

パンやジャム、グラノラなど、買ってもさほど値段が高くないものは
手づくりしても材料費がかかるので、断然お得かというとそうでもありません。
たとえばボンヌママンのジャムなら1瓶400円くらいで買えますよね。
手づくりなら500円か600円の紅玉で約3瓶できますが、手間を考えれば...というわけです。
でも純粋に、色のきれいさや、家じゅうに漂う甘い果物の香りに心が満たされて
私にとってはそれだけで十分、台所に立つ動機になります。

ちなみにりんごジャムは、バラ色の仕上がりを求めて皮付きで煮る派。
あぁこの瓶の色! なんだかごほうびをもらったような気分です。

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Author : Nao Ogawa