土曜日は朝から3人で近くの市場へ行き、場内のコーヒー屋さんでサンドイッチモーニング。
私と夫はハムトーストとチーズトーストのサンドイッチをシェア、娘はホットドック。
ここのサンドイッチの絶品具合については過去にも何度か書きましたが、
ひさしぶりにハムトーストサンドイッチを食べたら、文字通り目の覚めるようなおいしさ!
パンもハムもきゅうりもマスタードもバターも、
ひとつひとつはおそらく特別な品質のものではないのです。
なのに、それぞれの具材の厚みがまず完璧で
(トーストはぶ厚くてきゅうりは極薄、ハムは薄いものを何枚か重ねてある)、
バターやマスタードやマヨネーズの量のバランスも、まさしく絶妙としかいえない味。
店を切り盛りするご夫婦は、調理をご主人が、接客を奥さんが担当。
厨房も客席もこじんまり、喫煙OK、カウンター席に新聞と週刊誌が置いてあるこの店には
お客がひっきりなしに訪れ、いったい一日で食パンが何斤使われるのか想像もつかないほど
誰もがコーヒーと一緒にサンドイッチを買っていきます。
高品質な食材を使った、洗練された料理が食べられるおしゃれなお店はもちろん素敵。
でもその対極にあるような、こうした店も知っていること、
また料理にかぎったことではなく、どんなことでも両極の良さを知っていることが
人生を楽しくしてくれるように思うのです。
娘がオーダーしたホットドックも、一口もらったら、
プチッとはじけるウィンナーの歯ごたえ、コッペパンのほのかな焼き具合など、
やっぱりすべてのバランスが完璧なのでした。