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Sep 29,2014

気遣いメモ

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なんとか夕食のテーブルをととのえたものの、早くごはんを食べてまた仕事しないと......と
気もそぞろな私に、娘が隣でなにやらこそこそと書いて、手渡してくれたメモです。
「まま、きょうのごはんおいしかったよ。ままだいすき」
......ちなみにこの日の夕食は、夫が大量につくり置きしておいてくれたカレーの残り、
これまた残り物のポテトサラダ、私がやったことといえばお味噌汁をつくってごはんを炊いたくらい。
もっとちゃんとごちそうをつくったときでも、こんなメモをもらったことはありません。
つまりこれは、明らかに余裕がないと見える母親に対する、5歳11ヶ月のこどもなりの気遣いなのです。

大人もそうであるように、こどもも、もう赤ちゃんではないなら
言葉にしていることがすべて本心というわけではありません。
私はこの気遣いメモをありがたく受け取るのと同時に、
これを書く娘の気持ちの内側を汲み取らなくてはいけない、と思いました。
たぶん「忙しいだろうけど、こっちも向いてね」って言いたかったのかな。
ちょっと反省していたら、テーブルをはさんで向かい側に座っている夫が
「カレーをつくったのはパパなのに、パパにはお手紙くれないの」とスネていました。

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Author : Nao Ogawa