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Nov 13,2014

カバーストーリー

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毎日届けられる、読者の方々からの『sketch』へのご感想に、
言葉では言い尽くせないほどの感謝を感じている日々です。本当にありがとうございます。

ご感想の中で多くの方が書いてくださっているのが、印象的な表紙についてのこと。
そこで今日は、あのカバーデザインに至るまでの裏話=カバーストーリーを紹介したいと思います。

ずらりと並んだ『sketch 1』と『sketch 2』、よーく見てください。
1が白系、2がブラウン系で、それぞれ微妙なトーン違いでの紙が数種類。
夫の手描き文字も、太い鉛筆で描いたバージョン、細い鉛筆バージョン、ペンバージョン、
数字を塗りつぶすバージョン、塗りつぶさないバージョン......と
「言われなくちゃわからないレベル」で実はいろいろと試しました。

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帯は、いざ読む段階になると外されることになる付属品だけれど、コピーも載っているので
第一印象としての「本の表情」に大きな影響力を持つパーツです。
それぞれの用紙に巻いたときの雰囲気、紙と紙の重なり方の相性まで冷静にチェックします。

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スケッチブックがイメージの本だから読むときはカバーを取ってくれるといいな、ということで
本体表紙との組み合わせも入念にチェック......さて結果、どのチョイスになったでしょうか?
こちらのページで答え合わせをしてみてください(笑)。→ BLOG 「『sketch』発売!」

いずれにせよ、書店流通を前提とするなら、あり得ないシンプルさです。
パッと見て何の本かわからないし、簡単とはいえタイトルも著者名も英語、
しかも小さくて控えめなたたずまいは、にぎやかさ勝負の売り場では確実に埋もれてしまいます。

でも「売り場でいかに目立つか」を最優先にしない本のつくり方があってもいい。
「つくりたい気持ち」と「読みたい気持ち」をストレートにつなぐ本づくりに挑戦したいという
最初の思いの部分はブレないように気をつけていました。

読んでくださったみなさんからのメールを受け取りながら、
このチャレンジがただの理想論ではなかったという手応えをじわじわと感じています。
もちろん世の中の大多数とは言えないけれど、けっして少なくはない人たちが
同じようなことを大切に思っているのだなとわかって、そこに大きな力をもらっています。

そんな感慨で胸をいっぱいにしながら、毎日発送作業に励んでいます。
お申し込みはこちらからどうぞ。 → SHOP『sketch』

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Author : Nao Ogawa