出先でパンを買うことが続いていたため、気づけばちょっと久しぶりのパンづくりでした。
わが家においてパンはいつのまにか、基本的には家でつくるものであり、
買ってくることが特別なので、つくるたびに驚かれたりほめられたりすることはありません。
それより、クロワッサンやバゲットを買ってきた日の方が、
みんなのテンションが上がります。
パンづくりに凝りはじめたころは、バゲットづくりにも挑戦したし、
クロワッサンはレシピまでは読みましたが、使うバターの量に驚いて
「これは家でつくるより店で買おう」と心に決めました。
この2種類に関しては、私はやっぱりプロがつくったものを食べたい。
でも、毎朝家族分のクロワッサンを買うほど贅沢はできないのと、
できたところで、自分のなかでこれらのパンに対する特別感や楽しみが減ってしまうのは
ちょっと残念な気がします。
私がつくるパンは、どんなに毎日食べ続けても、家族は飽きた様子を見せません。
それどころか、買ってきたパンを食べながら夫が
「これだったらなおちゃんパンの方が美味しかったな」とつぶやき、
娘も「うん、ママのパンのほうがおいしい」と同調してくれることもあります。
そんなときはびっくりすると同時にすごくうれしくて
私のパンが、家族にとって「美味しいパンの基準」になっていることを感じます。
今や完全にルーティンワークになっているパンづくりですが
ときどきこんなサプライズのごほうびがもらえます。