連載中の「思い出の味」で、棋士の森内俊之さんにお会いしてきました。
森内さんは16歳でプロとしてデビューし、名人羽生善治さんとは同期で同い年、
２人の名勝負は棋界の伝説とされています。（２人とも僕と同じ1970年生まれ）

取材にあたり将棋というものを勉強したのですが、これが面白い！
膨大な知識をフル回転させながら、感情を露わにせず、熱い攻防を繰り返す独特の世界。
なかでも全国各地の旅館やホテルで2日間に渡り、7番勝負を行うという名人戦では、
事前にセレクトした3時のおやつや昼食が、勝敗を左右することもあるそう。

森内さんの「常にミスをしなければ大丈夫」という迷いない言葉がとても印象に残りました。
先日行われたNHK杯で見事優勝され、僕も自分のことのようにうれしかったです。

実績や年令は通用しない、勝つか負けるかの厳しい世界。
穏やかでやさしい表情の奥には、勝負への並々ならぬ思いが見え隠れしていました。
森内さんのインタビューは、現在発売中の『栄養と料理』4月号に掲載されています。