メルボルンの旅でいちばん楽しみにしていたのが、レコードショップ巡りでした。
市内のお店が50軒以上、エリア別に網羅されているフリーマップを入手し、
どこに行くにもこのマップを握りしめ、レコ屋巡りをしていました。
フィッツロイにある「The Searchers」は、下北沢や京都にもありそうな佇まい。
レコードと本棚の奥には古いステレオや機材があり、洗練された通りにありながら、
90年代サブカルチャー的な懐かしさのあるところが気に入りました。
こちらは中心部にある「Basement Discs」。オーナーはニック・ロウ似で話が合いそう(笑)。
古い音楽だけでなく新しい音楽もきちんと並んでいるところに、店の心意気を感じます。
インストアライブにも力を入れているようで、
地下にありながらホコリひとつ落ちていない、センスの良い図書館のようなお店でした。
滞在中10軒以上お店を周りましたが、レコードがとてもおしゃれなアイテムとして扱われ、
若い人たちの間にも〝レコードはカッコいい″という新たなムーブメントがあるよう。
文庫本よりもハードカバーを選ぶ感覚に近いのかもしれませんね。
書店の一角には必ずレコードコーナーがあり、お気に入りの一枚を探す男女の姿をよく見かけました。レコード探しの旅は、これからもずっと続いていくのだと思います。(つづく)