一日の中で最も楽しみにしているといっても過言ではない、11時過ぎのコーヒーブレイク。
いつも何かしら買い置きやいただきものがあるのに、
ある朝「あれ!今日は何もお菓子がないかも!」と気づき、
娘の登校を見送ったらすぐ、片付けをしながらブラウニーをつくるという荒技に出ました。
久しぶりにつくりましたが、8時から作業を始めて9時には仕事に取りかかれていたし、
もちろん11時のお茶にはしっかり熱の取れたブラウニーを食べられ、計画成功。
量的にも1週間分はありそうなので、しばらくおやつの心配はいりません。
チョコケーキ好きの夫も大喜びの今回のブラウニー、実はいつもつくっているレシピには
冷蔵庫に残っていたチョコレートでは30gほど足りませんでした。
家でお菓子をつくるときに、こういうことってけっこう起こりがちで
昔は足りない分をわざわざ買いに行っていましたが、あるときから
よほど致命的な不足でなければ、今ある分でやっちゃおう、と考えるようになりました。
チョコレートが足りないならココアを少し増やしたり、
生クリームが足りないなら牛乳でカバーしたり、
あとはオーブンの温度や焼き時間を調節したり(ときには湯煎焼きにしてみたり)、
そういう工夫で、家で自分と家族が食べる分には十分おいしいお菓子はできます。
いつも同じ味を保たなくてはいけないお店の商品ではないのだから
むしろこうしたライブ感のあるお菓子づくりは
出来上がりの予測にドキドキする感じも含めて、けっこう楽しいものです。
お菓子づくりの基本である、まずは本の分量通りにつくるという練習をしっかり積んだら
そこからは自分なりのアレンジを加えてみても、そうそう大失敗は起こらない。
それに案外おいしくできたときには、本の通りにつくったときより自信が湧きます。
自分でつくるおやつは、それくらい大らかに構えて
プロの安定したクオリティを味わいたいときは、お気に入りの店の逸品を買う。
これからのお菓子との付き合い方が少しクリアになったような、
久しぶりのブラウニーづくりでした。