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Jan 22,2016

思い出の味 吉村作治さん

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連載中の「思い出の味」で取材したのは、エジプト考古学者の吉村作治さんです。
小学校の図書室で読んだツタンカーメンの本に夢中になって以来、エジプトへの夢を抱き続けた吉村さん。大学在学中の23歳の時、タンカーに乗り初訪。東洋人として初めて発掘したのを機に、50年以上も現地で発掘調査を続けています。


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旅先に必ず持っていくのは、なべ釜包丁など調理道具一式と調味料。昼は現地の市場で食事をし、夜は市場の食材を使いホテルで自炊。米を炊き、魚も焼く。長期の発掘になると、大豆や納豆菌まで持ち込むのだそう。素早く、簡単に、おいしく、栄養のある料理をつくって楽しむ。それが吉村さんの食いしん坊哲学とのこと。(同感です!)


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料理に関する著書も多く、すべて20年以上も前の本なのですが、その面白さは想像以上でした。
「男というのは、仕事ができるだけではダメだ。やさしいだけでもダメだ。自分のことすべてに対して目配りができ、自分のことは自分でできるようになること。それが精神をスリムにしてくれる。そういうことを目指そうと思ったら、料理を無視できない。料理ができるということは完全な男へのパスポートでもある」
「女性が長生きなのは、生きるためのカナメである食事を自分でつくれるからであろう」
「計画、判断、創造、そして好奇心とやる気。料理は頭で作るものである」などなど。


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吉村作治さんのインタビューは、現在発売中の『栄養と料理 2月号』に掲載されています。
それでは、素敵な週末を!

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Author : Takahiro Koike