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Feb 15,2016

ダイニングの椅子たち

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「我が家の椅子について書いてほしい」というリクエストをいただいて、
先週は仕事部屋の椅子について書きました(→ BLOG )。
今日は、ダイニングテーブルと組み合わせている4つの椅子について書こうと思います。

上の写真の2脚は、この家への引っ越しにあわせて購入したもの。
どちらも〈J.L.Moller〉の製品で、左のアームつきがno.64、右がno.77というモデルです。
〈ノルディックフォルム〉で展示サンプルを見ながら
樹種や仕上げの加工、座面の素材をセミオーダーし、
デンマークでの約4ヶ月間の工期を経て、引っ越しから約2ヶ月後に届きました。

どちらも、フレームがチーク材でオイル仕上げ、座面はペーパーコードです。
ペーパーコードの椅子にはずっと憧れがあり、この椅子でその念願を果たしました。
和風住宅を改装した我が家では、和洋折衷はインテリアにおける大事なポイントですが
この〈J.L.Moller〉の椅子は障子との相性もよくて
私が理想に描く和洋折衷を象徴するような家具だと思っています。
ペーパーコードの座面は、しなやかな弾力があって座り心地がいいし
ソファに座る余裕がないような慌ただしい日々でも
この椅子に腰かけると、ちゃんとリラックス感を味わわせてくれる、ありがたい存在です。

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さて次は、私の一人暮らし時代からの付き合いであるこの椅子。
1950〜60年代のヴィンテージのようなので、製作されてから50〜60年経っている計算です。
現在は娘の席なので知らず知らず手荒に扱われていると思うのですが
ガタつきもなくとてもしっかりした座り心地の、見た目以上に頼もしい椅子です。
オランダの〈Pastoe〉という家具メーカーがスウェーデンの木工メーカーと共作したものらしく
私は約10年前に学芸大学にあった〈biotope〉という家具屋さんで出会い、一目惚れでした。

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〈ERCOL〉のゴールドスミスチェアはおそらく1970年代のヴィンテージで、
現在使っているダイニングチェアとしては一番遅く我が家に迎えたもの。
ポジション的にはサブというか、家族よりは来客が座る方が多いのですが
ときどき座ってみると、ハイバックの座り心地が新鮮で
全体で見たときのタテに長い不思議なバランスにも愛嬌が感じられる椅子です。

よく雑誌等の取材で、我が家の椅子が全部バラバラな理由を聞かれます。
実はインテリア的な意図というより、私が20代の頃から出会った椅子たち一つ一つが
集まった結果がこうだった、というのが正直なところです。
ただ器にしても、最初からセットでまとめて買うより
1個ずつ、2個ずつと少ない単位で買って他と組み合わせていくのが好きなので
椅子選びにも、その志向が反映されているのかもしれません。

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Author : Nao Ogawa