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Feb 08,2016

仕事部屋の椅子

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読者の方から、ブログテーマについてのリクエストがまた一つ、寄せられました。

「来年完成を目処にマイホームを計画しており、インテリアも一緒に考えているので
ぜひ『我が家の椅子』についてブログで取り上げていただけると嬉しいです。
私も家で仕事をすることになりそうで、狭いですが
自分の仕事部屋もプランに組み込んでもらう予定です
『キッチンから近い仕事部屋』というプランを出してもらい、
小池家にとても影響を受けています。

そこでとくに気になっているのが、小川さんのお仕事部屋の椅子です。
回転する、高さ調節ができる、デザイン性も良い...
そんなオフィスチェアを探していますが、なかなか見つかりません。
リビングの椅子たちも、色々な種類があるのにとても馴染んでいますし
キッチンや縁側にある椅子たちも素敵なチョイスだ!と感心しています。
どんな想いで選んだかなど、教えていただけると嬉しいです」

......椅子についてはこれまでも折々で書いている気がしていたのですが
ブログ記事の件数が増えてきたせいもあり、自分でもうまく探せませんでした(笑)。
我が家の椅子は、種類も買った時期もバラバラで、それぞれ思い入れがあるため
ひとまず今日は、私の仕事部屋の椅子について書こうと思います。

この椅子はデンマーク製のヴィンテージ家具で、13年くらい前に
東京・目黒の〈Fusion Interiors〉というお店で出会いました。
もともと中古なので、金属部分はところどころサビつき、年季が入っています。
また、購入当初に張ってあった合皮のクロスの座面に小さなキズがあり、
それが数年使ううちに、劣化によってだんだん裂けてきてしまったのですが、
お店に相談したら、オリジナルに近い色のクロスできれいに張り替えてくれて
ぐっと見た目が若返り、現役感を取り戻しました。

事務用の椅子なので、座面の高さと背もたれの角度がレバーで調節できて
自分の身長や机の高さに合わせられます。長時間座って作業するのが常ですから
この微調整機能は、体にとっては大きなメリット。
もちろん機能的でグッドデザインな椅子はいろいろあると思いますが
これは肘掛け部分が木であることが、最も気に入っているポイントです。
ここに天然の素材があることで、椅子そのものが「温度」を持ち、
体と部屋をふっとほぐしてくれる感じがします。

しかしヴィンテージの宿命で、今これと同じ物を手に入れることは
私にもできないかもしれません。13年前も探して見つけたというより
たまたま入った店で「そこにあった」という感じで
そんなふうに出会ったものだからこそ、いろんな面で完璧ではないけれど
愛着を持って付き合い続けられている気もします。

私は物を買うとき、ネット検索も積極的にしますが
椅子に関しては、最終的にお店で実物に座ったときの直感で決めてきた気がします。
ご質問をくださった読者の方も、
「なんとなく心落ち着く仲間」のような椅子に出会えることを願っています。

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Author : Nao Ogawa