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Jun 17,2016

重版出来!

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毎週楽しみにしていたドラマ『重版出来!』がとうとう終わってしまいました...。どうしてこんなに面白かったのかと考えると、出演している俳優さんみんながそれぞれ光っていたからだと思います。スポットが当たる俳優さんが各話ごとに必ずいて、その人の人生や背景を丁寧に描写することで、見ている僕らはその俳優さんに感情移入していきます。みんなが主役でみんなが脇役。回を重ねるごとにグイグイ引き込まれていきました。

新人の黒木華さんは真っすぐでかわいいし、熱い編集長の松重豊さん、上司のオダギリジョーさん、安田顕さん、荒川良々さん、営業の坂口健太郎さん、営業部長の生瀬勝久さん、小日向文世さん、ムロツヨシさん、滝藤賢一さん、永山絢斗さん・・・みんな演技が上手い! しかも単なるイケメンやキレイなだけの女優さんがひとりも出てこないのが、このドラマを安心して見ることができた最大の強みだと思います。


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僕も奥さんも20代の頃は出版社に勤めていました。僕の勤めていた出版社は、なぜか熱い男たちが集まる体育会系の部署で、会社に着くやいなや早朝から新人と上司がつかみ合いのけんかをしていたり、部長が蹴ったごみ箱は見る影もなく変形しベッコベコ、営業さんの怒号は日常茶飯事・・・。

まだギリギリ写植があった時代で、ピンセットとサシ(方眼定規)とホワイト(修正液)を片手に、ロットリングやカッター、写植のりを駆使して版下を製作していました。夜中に文字が足りなくなると、急いで写植屋さんに走ったこともありました。ドラマを見ていてその頃の熱さが、沸々と蘇ってきたのです。しかも最近書店の方々とお話する機会が増えたこともあり、書店員さんの熱い心意気が日に日に伝わり、ドラマを見終って胸がいっぱいになりました。
本が大好きで本に携わる者として、1冊の本を作って届け、手に取って読んでもらうということが、どれほど大変なことか身に染みています。


ドラマのラストで、このイントロのギターが鳴る瞬間が大好きでした。カセットテープでリリースされたこの曲を聴いていると、いろいろなことがひと回りしたような気がします。それでは、熱い週末を!

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Author : Takahiro Koike