梅雨入りと同時に、梅の実を収穫しました。
木のてっぺんの方までたわわに実った実を、脚立にのぼって一つ一つ穫る役は夫と娘が担当。
葉っぱのボリュームが年間を通して最もたっぷりしている今の時季は
しだれた枝の内側に入ってしまうと、外側からはこんなふうに足しか見えません。
葉っぱのカーテンをくぐって中に入ってみれば、ちょっとした別世界。
ぷっくりと丸く膨らんだ梅の実。今年も美味しそうです!
白梅の木1本から、大きなボウルにたっぷり2杯分も穫れました。
家の中に持ち込むと、さわやかな梅の香りがキッチンからリビングまで届くほど香り、
その香りを嗅ぎながらソファで昼寝をしたら最高に気持ちよかった、と夫が言っていました。
さぁ収穫が終わったら、次は私の仕事が始まります。
梅の実を1〜2時間ほど水につけてアク抜きをして、しっかり水気を拭いたら
まずはシロップ用にざくざくと果肉をカット。
その重さを計り、同量の砂糖と一緒に保存瓶に漬け込めば、数日でシロップの出来上がり。
また写真はないのですが、残った種のまわりに少しずつ残っている果肉がもったいないので
種ごと砂糖と一緒に煮てジャムに。煮たあと粗熱がとれるのを待って
種を一つ一つ手で取り除いたら、ちょうど瓶1個分のジャムができました。
シロップは、果肉なしのボトルを1本つくって実家に持っていって、
昨日の父の日のお祝いの夕食でノンアルコール派のドリンクとして提供してみました。
こうして書いていても、それなりに手間のかかる梅仕事ではありますが
木漏れ日に包まれる気持ちよさにはじまり、調理中の爽やかな香りや
トロリと甘酸っぱいシロップの完成まで、楽しみにあふれているのもたしかなのです。
花や実や新緑や紅葉など、どんな木にもそれぞれの魅力がある中で
梅の木ほどたくさんの喜びをその季節季節で与えてくれる木はないのではないかなぁと
まるで親バカのような気持ちで密かに思っています。