連載中の「思い出の味」は、切り絵作家・イラストレーターの辻恵子さんを取材しました。辻さんはNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』で毎朝流れるオープニング映像の貼り絵を制作しています。「思い出の味」の題字も、第1回から手がけていただいています。
実際にテレビで観ていた貼り絵の素材を見てその小ささに驚き、目の前で自在にハサミを使ってもらうと、まるで手品のように人の形がスルリ!と生まれてくるその早わざに2度驚かされました。
青い花束がとても印象的な『花束をきみに』のPVにも、辻さんの貼り絵が使われています!
宇多田ヒカルさんの歌声には、すうっと心が引き込まれる艶があります。歌い手の本当のすごさというものを、一瞬で見せつけられた曲です。(シンプルで力強い歌詞も宇多田さんが手がけます)
辻さんが切り絵で制作した絵本『マークのなかに かくれた かたち』。印刷物の色や形をモチーフにして人物をハサミで切り出すという手法は、やり直しがきかないだけに、その潔さと集中力はきっと並大抵のものではないでしょう。共通の知人に紹介していただき、お会いするのは2度めだったこともあり、取材は和やかに楽しく進みました。
辻恵子さんのインタビューは『栄養と料理』7月号に掲載されています。
*週末は録画した『とと姉ちゃん』をまとめて観るのが楽しみで、毎回ハラハラしながら常子を見守っています。雑誌『暮らしの手帖』は以前取材していただいたこともあり、さらなる展開に期待は高まります。それでは充実した週末を!