名古屋のブックショップ&ギャラリー〈ON READING〉へ行ってきました。
お店は地下鉄東山線・東山公園駅すぐそばの、古いビルの2階にあります。
ここはショップが立ち並ぶ繁華街ではなく、目の前が東山動物園という静かなエリアで
お客さんはみな、よい本やアートと向き合う時間を求めて、ここを目指してくるようです。
国内外アーティストの作品集、新刊書籍や古書やリトルプレス、そして雑貨まで。
お店に入った瞬間、クラフト感とクールさが共存する、独自の世界観が肌で伝わってきました。
オーナーの黒田夫妻は、〈ON READING〉と並行して
〈ELVIS PRESS〉という出版レーベルも運営されています。
本や本屋さんを取り巻く現在の状況と、これからのかたちについてなど
しばらくお話しすることができて、よい刺激をいただきました。
『sketch』も6月から販売してくださっています。
「二冊買われる方もいますよ」といううれしいご報告もいただきました。
直取引をすると、店頭での反応をダイレクトに聞けるのがありがたいのです。
インディペンデントな本やアートが好きそうな、おしゃれなお客さんが次々にやってきて
〈ON READING〉がカルチャー発信地としてこの地に根づいていることがわかります。
店内はメインの書籍売場と、その奥に古書、さらに奥にはギャラリーがあり、
各スペースの分かれ方とつながり方、それぞれの広さもちょうどいい感じ。
キャッシャー脇の窓際のラックには、オリジナルのTシャツやトートバッグも。
個展のときに制作するものが多いそうで
シンプルなデザインの、他ではなかなか出会えないものばかりです。
棚から棚へ、わくわくと何周もした結果、私は平台の正面に置かれていた
安西水丸さんのシルクスクリーン作品集「ON THE TABLE」と、他に新刊を購入。
夫もいい古本との出会いがあったようで
二人して持ち重りのする紙袋を手にお店を後にしてきました。
次の帰省のときもまたきっと寄らせていただきたい、
そして愛知県にお住まいの方ならぜひ足を運んでいただきたい、素敵な書店さんです。