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Oct 11,2016

思い出の味 片桐はいりさん

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インタビュー連載「思い出の味」で、俳優の片桐はいりさんを取材しました。

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僕にとって、片桐はいりさんは舞台俳優でした。映画や演劇、美術を毎日貪るように観ていた学生の頃、はいりさんは劇団「ブリキの自発団」で活躍され、90年代後半に「大人計画」の舞台に登場すると、僕もよく観に行きました。池袋や早稲田に今も残る名画座で、姿を見かけることも多かったです。新宿や渋谷のような人が集まる場所でも、頭ひとつ抜きん出るおかっぱ頭は、すぐにはいりさんだと確認できました。

30代でひとり舞台に挑戦。40代で映画『かもめ食堂』、50代で朝ドラ『あまちゃん』のあんべちゃんや『とと姉ちゃん』の東堂先生。最近では『シンゴジラ』まで。どちらかと言えばキャラクターの強い役が多いですが、実際にお会いすると、まるで友人と話しているような親近感で、どんなことでも正直に丁寧にお話してくださり、本当に素敵な方でした。


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取材前に片桐さんの著書を読んだのですが、全部面白かった!
グアテマラで結婚し、家族と現地で暮らす弟にはるばる会いに行く『グアテマラの弟』。映画の撮影で訪れたフィンランドでのエピソードを綴った『わたしのマトカ』。銀座の映画館でもぎりのアルバイトをするほど、映画への愛に満ち溢れた『もぎりよ今夜もありがとう』。大好きな旅と家族と映画をテーマに、まるで寅さんのような純粋でオモシロおかしいエピソードが丁寧に描かれ、3冊読み終えると朗らかな気持ちになります。

僕が22歳の時に観た舞台『カラマーゾフの兄弟』に、はいりさんが出演されていたお話をすると、うれしそうに喜んでくれました。

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片桐はいりさんのインタビューは、『栄養と料理』11月号に掲載されています。

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Author : Takahiro Koike