Mar 08,2017

『よかったね ネッドくん』

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昨日、今年度最後となる絵本の読み聞かせを娘のクラスでしてきました。
読み聞かせに使える時間が今年度から10分間になってしまったため、
絵本選びが毎回なかなかたいへん。昨年までは15分間あったので、
7分前後の本を2冊組み合わせることができていたのですが
10分となると、少し長めの本を1冊、もしくは
7分くらいの本に短めの本を1冊足す、という具合になります。
夫の本棚にあり、娘が幼いころからよく読んだ『よかったね ネッドくん』は
3分くらいで読めるので、そんな組み合わせ用の絵本として
自分の中でとっておきにしていた本。
『エイモスさんがかぜをひくと』という本のあとに残った時間で読むことにしました。

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『エイモスさんがかぜをひくと』は、全体的に静かでゆっくりとした、
やさしい時間が流れている作品で、そちらもよく集中して聞いてくれたのですが、
次に『よかったね ネッドくん』を読み始めると、さっきまでの静寂がうそのように
子どもたちがキャアキャア笑いながら、そのうちお腹を抱えて笑う子まで出てきて
予想をはるかに超える盛り上がりぶり!
この絵本は、ラッキーな出来事が起こるカラーページと、

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アンラッキーな出来事が起こるモノクロのページが交互に現れる構成で
わたしなどはつい編集者の職業病で「オールカラーでなく1色/4色の印刷なのは
予算上の都合かしら」なんて余計なことを考えてしまうのですが(笑)、

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カラー/白黒/カラー/白黒、というテンポに
喜んだと思った瞬間すぐ次の災難が降りかかる物語のリズムが、見事にあっているのです。
印刷の限られた条件(もちろんデザイン上での意図かもしれませんが)を逆手にとり、
子どもたちの心を掴んでしまう作家の手腕に、わたしは大いに感動してしまったのでした。

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割れんばかりの歓声の中で読み終えると、チャイムがなるまであと1分ほどありました。
すると子どもたちから「これおもしろーい!もう一回よんで!もう一回よんで!」と
アンコールがくるではありませんか。
こんなことは2年間読み聞かせをしてきて、初めてです。

「じゃあもう一回読むよ!」と、今度は少し早めに読み始めたのですが、
すぐにチャイムが鳴ってしまいました。それでも止めずに読み進め、
2回目のネッドくんも、1回目を上回るほどの反応のなか、最後のページを閉じました。

「ありがとうございましたー!」と元気な挨拶をもらった後、男の子が数人寄ってきて
「これ図書室にある?また読みたい!」と目をキラキラさせて聞いてきました。
「学校の図書室にはまだないんだけど図書館にはあるし、
おもしろいからお母さんに買ってもらってもいいかもね」と答えたので
今ごろ地元の本屋さんにはこの本の注文が数冊入っているかもしれませんね(笑)。

久しぶりにわたしに読んでもらった娘も「もうめっちゃくちゃおもしろかったよ!」と
帰ってくるなり興奮気味に感想を聞かせてくれました。
『よかったね ネッドくん』、小学校での読み聞かせに、かなりおすすめです。

新刊『心地よさのありか』、いよいよ明日から発売開始です!

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Author : Nao Ogawa