雨が降った翌朝、光が庭に差し込むほんの少しの間だけ、幻想的な光景が楽しめます。
朝の日差しを浴びた梅の木から、湯気のような白い靄(もや)がゆったりとスローモーションのように、モワリモワリと立ち昇っているのです。ご覧いただけますでしょうか・・・。
天候や温度、湿度などが揃って初めて見ることができる朝のスペシャルライブショー。木が生き生きと呼吸しているように見えます。(この数分後には靄はなくなり、いつもの風景に戻りました)
新刊『心地よさのありか』の発売日と同じ9日(水)より、荻窪Titleでミニ原画展がスタートします。作品の搬入や原稿の締切、週末のトークイベントなど、盛りだくさんの1週間。爽やかな朝の静寂に包まれ、奥底から何かが漲ってくるような神々しい庭を眺めるうちに、すべての出来事が楽しみになってきて、縁側で思いっきり深呼吸をしました。雨上がりの深呼吸ほど、しっとりとやさしく力強いものはありません。
新刊の発売まであと2日。気持ちは高ぶるばかりです。