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Jun 07,2017

校正という作業

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新刊の発売が来月に迫り、とうとう校正の段階まできました。
昨日は朝からゲラが届き、校閲さんの原稿チェックも戻ってきて
(それを読みながら的確な指摘に感動して)、
さらに夫が読んで疑問や違和感を持った箇所は率直に指摘してもらい、
それらを自分のなかで整理しながらこつこつと朱入れしていきました。

書籍一冊分の校正作業となると、ひたすら集中力との戦いです。
なので執筆する日と同じように、朝はヨガをやって頭と心のめぐりをよくして
できるだけテンションをフラットにするようにつとめます。
適度な気分転換も、実は苦手なことなのですが、とても大事なこと。
知らずしらず疲れている頭でよい仕事はできませんから、
コーヒー休憩も焦らずにちゃんとはさみます。

仕事って、他人から見たら「よくそんなことやるなぁ!」ということ、
それは本人にとっても楽しいどころかシンドイしたいへんなこと、
には違いないのですが、とはいえ嫌いじゃない、
いやけっきょく好きなのかも、ということが
どんな職種にもあるのではないでしょうか。
わたしの場合、文章を書くことは一点の曇りもなく好きなことで、
それを何度も何度も読み返して整えていく校正は
シンドイけどけっきょく好きなんだと思う、という作業です。
もう全体の工程の峠は越えた(原稿を書き終えた)という安心感にも支えられ、
書籍の校正は、疲れるけど楽しいとどこかで感じている、
そんな自分にあらためて気づかれてしまう、なかなか興味深い時間なのです。

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Author : Nao Ogawa